『BD BBL™ MYP寒天培地』 − 食品中のセレウス菌検出用培地

ICMSF(国際食品微生物規格委員会)、AOAC(アメリカ分析化学公定法)が推奨

MYP寒天培地は、食中毒の原因のひとつである食品材料中のセレウス菌(Bacillus cereus)を検出するための、分離・鑑別に適した生培地です。

セレウス菌は、土壌や食品類の中など自然界に広く分布している細菌であり、食中毒の原因となることから、食品の製造現場などにおいての検査が必要とされています。

本培地は、セレウス菌以外の多くの細菌の発育を抑制します。また枯草菌(Bacillus subtilis)との鑑別も可能であり、食品製造現場の環境モニタリングや、食材の品質検査に有用です。

カタログ番号 製品名 包装単位
251264 BD BBL™ MYP寒天培地 20枚

セレウス菌の分離・鑑別

・セレウス菌以外の発育を抑制
培地中のポリミキシンBによって、セレウス菌以外の緑膿菌など多くの細菌の発育を抑制します。

・枯草菌との鑑別
培地中のD-マンニトール分解能、および卵黄液によるレシチナーゼ反応によって枯草菌との鑑別が容易に行なえます。
セレウス菌はD-マンニトールを分解せず、レシチナーゼ反応陽性(コロニー周囲不透明帯)となり ますが、枯草菌はD-マンニトールを分解し、レシチナーゼ反応陰性の性状を示します。

・セレウス菌の鑑別
セレウス菌は赤色を帯び、枯草菌は黄色を帯びるので、セレウス菌の存在が確認できます。


組成(精製水1Lあたり)

肉エキス・・・・・・・・1.0g
ペプトン・・・・・・・・10.0g
D-マンニトール・・・・・10.0g
塩化ナトリウム・・・・・10.0g
フェノールレッド・・・・0.025g
寒天・・・・・・・・・・15.0g
卵黄液(50%)・・・・・・50.0mL
ポリミキシンB・・・・・100,000units
pH7.2±0.1


精度管理

 

30±2℃、24時間の好気培養。
下記菌株について品質保証基準に適合していることを確認。
菌株判定基準
Bacillus cereusATCC 13061良好な発育、赤(コロニー周囲不透明帯)、マンニトール分解(−)
レシチナーゼ反応(+)
Bacillus cereusATCC 14579
Bacillus subtilisATCC 6633良好な発育、黄
マンニトール分解(+)
レシチナーゼ反応(−)
Pseudomonas aeruginosaATCC 27853発育阻害


セレウス菌による食中毒

セレウス菌は野菜や米飯、一部の加工食品から検出される、自然界に広く分布する細菌です。
耐熱性で増殖力も強く(100℃で40分加熱しても死滅しない)、4℃〜50℃の食品中でも増殖し、食中毒の原因になります。
セレウス菌による食中毒には、毒素を産生する嘔吐型と、生体内で増殖する下痢型の2種類があります。嘔吐型は、主に穀類を主とした食品中で菌が増殖し菌が作る毒素によって起こり、1〜6時間で吐き気やおう吐の症状がみられます。また下痢型は、主に食肉製品やスープなどの食品中に混在する菌の腸管内での増殖が原因となり、8〜16時間の潜伏期間を経て腹痛や下痢を起こします。
なお、セレウス菌による食中毒は、黄色ブドウ球菌に比べて件数は少なく、通常軽症で発症から一両日で回復します。


サポート情報

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