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BD バキュテイナ™ CPT™ 単核球分離用採血管

BD バキュテイナ™ CPT™ は、採血後、そのまま採血管を遠心するだけで単核球を分離することができる画期的な真空採血管です。
従来の比重液を用いたマニュアル単核球分離法と違って、血液サンプルの希釈、比重液の重層、注意を要する目的層分取の作業が不要なため、従来の約半分の時間で単核球調整を行うことができます。(当社調べ)
抗凝固剤は、ヘパリンNaとクエン酸Naの2種類があります。

製品写真とステップ比較図


販売名BD バキュテイナ™ 採血管
医療機器認証番号219AFBZX00109000

用途

 ● 免疫機能試験
 ● リンパ球増殖試験
 ● 細胞表面マーカー解析
 ● HLAタイピング
 ● RNA/DNA試験
 ● 遺伝子マーカー解析、遺伝子発現解析
 ● HIVプロウイルスDNA
 ● 転移ガン細胞の検出
 ● 移植後微小残存病変(MRD)の解析


原理

BD バキュテイナ™ CPT™ には、抗凝固剤、特殊ゲル、比重液があらかじめ充填されています(図1・左)。
採血後、そのまま遠心するだけでゲルバリアの上層に単核球が得られます(図1・右)。
この特殊なゲルバリアには適度な固さがあり、赤血球、顆粒球がゲルバリア上に移動することはないので、遠心後の採血管をそのまま輸送することも可能です。
図1)  BD バキュテイナ™  CPT™ の原理
図1) BD バキュテイナ™ CPT™ の原理


使用方法

  1. 採血管を室温(18-25℃)に保存する。
  2. 採血を実施する(採血針、ホルダーは別途ご用意ください)。
  3. 採血後、室温で静かに転倒混和する。
  4. スイング式ローターを用いて、室温、1500〜1800×gで15分(ヘパリン)もしくは20分(クエン酸)遠心する。(採血後2時間以内に遠心してください)
  5. ゲルバリアの上にある細胞層を乱さないようにして血漿層を約半分吸引する。
  6. パスツールピペットを用いて、細胞層を15mLチューブ(ファルコンチューブなど)に移す。
※検体を輸送する必要がある場合は、ステップ4で遠心した後の採血管をそのまま輸送することができます。


BD USサイトの遠心力換算プログラム

使い方
求めたい値以外の2つの項目に数値を半角数字で入力し、Calculateボタンを押してください。
g⇔rpm の換算には、現在お使いの遠心機の遠心半径(cm)の値入力が必須です。

【注意】
BD バキュテイナ™ CPT™ 採血管は、ガラス製のため、2000×gを超える遠心力がかかると、チューブの破損や血液曝露、怪我が発生する危険があります。必ず正しい遠心速度で遠心分離を行ってください。


期待される結果

比重液を用いた従来のマニュアル単核球調整とBD バキュテイナ™ CPT™(ヘパリン)を比較したデータを下記に示す(成人健常者29人からの42検体を使用)。

評価方法
回収率と純度・・・COULTERCounter® Model S + STKRセルカウント法により測定
細胞の生存率・・・AO/EB染色
赤血球比率・・・血球計算盤を用いて光学顕微鏡で測定
比重液を用いた従来のマニュアル単核球調整とBD バキュテイナ® CPT™(ヘパリン)を用いた方法で得られた各細胞の割合表
※ 純度はドナーサンプル依存的であるため、標準偏差等は示していない。
各方法で全血1mlから回収された単核球(リンパ球および単球)の平均数は以下の通りであった。
BD バキュテイナ™ CPT™  1.30×106 細胞
従来の比重液による方法 1.40×106 細胞


トラブルシューティング

問題考えられる原因対応
10%以上の顆粒球混入遠心力が適切でない1500〜1800×gで遠心
遠心時、またはBD バキュテイナ CPT™の温度が室温(18〜25℃)にない遠心時、およびBD バキュテイナ CPT™の温度が室温(18〜25℃)にあるようにする
遠心分離前の放置時間が長い採血後、2時間以内に遠心分離する
単核球に対する顆粒球の割合が高い異常検体Ficoll Hypaque法による分離を行う
赤血球の混入遠心時、またはBD バキュテイナ CPT™の温度が室温(18〜25℃)にない遠心時、およびBD バキュテイナ CPT™の温度が室温(18〜25℃)にあるようにする
遠心時間が短い遠心時間を長くする(最長30分)
MCHCが基準値範囲以下である遠心時間を長くする(最長30分)
細胞数が少ない白血球減少症必要であればBD バキュテイナ CPT™の採血本数を追加する
過剰な血小板血小板数が多い分離した細胞を、100×gで15分2回洗浄する
はっきりとした単核球層がない遠心器用アダプターのサイズが不適切である16×125mm遠心器用アダプターを使用
遠心器の較正が適切でない遠心器の較正を行う
遠心速度が遅い1500〜1800×gで遠心する
高脂血症検体絶食時の血液検体を使用する
ゲルが移動しない遠心速度が遅い1500〜1800×gで遠心する
遠心時の温度が18℃未満遠心時の温度を18〜25℃に設定する


製品一覧

タイプ カタログ
番号
キャップ
カラー
ラベル 添加剤 サイズ
径×長さ(mm)
採血量
(mL)
材質
コンベンショナル 362760 青・黒 クリア
ラベル
クエン酸ナトリウム緩衝液/分離剤比重液
(フィコールハイパック液)
13×100 4 ガラス
コンベンショナル 362761 青・黒 クリア
ラベル
クエン酸ナトリウム緩衝液/分離剤比重液
(フィコールハイパック液)
16×125 8 ガラス
コンベンショナル 362753 赤・緑 クリア
ラベル
ヘパリンナトリウム/分離剤比重液
(フィコールハイパック液)
16×125 8 ガラス