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BD™ P100 血漿タンパク保存用真空採血管

血漿プロテオミクスのスタンダード
BD™ P100 血漿タンパク保存用真空採血管 製品写真
ヒト血漿は、プロテオミクスを基盤とする診断や予後予測のバイオマーカーとなり得るさまざまなタンパクを含んでいます。しかし、採血後に内在性酵素などによりそれらのタンパクは劣化や修飾の危険にさらされます。
BD™ P100は、ヒト血液用に最適化されたプロテアーゼ阻害剤のカクテルがあらかじめ添加された血漿タンパク保存用真空採血管です。採血後、プロテアーゼ阻害剤がただちに混和されることにより、血漿タンパクの回収率向上と保存が可能です。また、新規メカニカルセパレーターの採用によって、MALDI-TOF, LC-MS, 2D PAGE, イムノアッセイなど、さまざまなダウンストリーム解析に対応する高いクオリティーの血漿を得ることができます。

販売名BD タンパク安定化剤入り採血管
医療機器認証番号219AFBZX00105000

特長

BD独自のプロテアーゼ阻害剤カクテル
・採血したその時から血漿タンパクが保護されます
・血漿タンパクを安定化させることで、より長期の保存ができます

新規メカニカルセパレーターの採用
・画期的な新規メカニカルセパレーターにより、細胞成分の混入を最小限にします
・プレミキシングと移し変え用のチューブが不要になります


用途

  • 血漿プロテオミクスを基盤とする臨床研究
  • バイオマーカー探索
  • 創薬
  • ゲノム機能解析
  • プロテオミクスを基盤とする診断アッセイまたは予後診断アッセイの開発
  • バイオバンキング


仕様

採血量8.5mL
血漿収量~3.5mL
抗凝固剤(スプレー乾燥)K2EDTA
添加物(凍結乾燥)BD独自のタンパク安定化剤
サイズ16×100mm
素材プラスチック製、滅菌済み
キャップBD ヘモガード™
保存温度4~25℃
有効期限製造後1年


使用方法

* 使用法の概略です。詳細は、添付文書をあわせてご確認ください。
  1. 採血管を室温(18-25℃)で保存する。
  2. 採血を実施する(採血針、ホルダーは別途ご用意ください)。
  3. 採血後、チューブを穏やかに8〜10回転倒混和する。
  4. スイング式ローターまたは45°アングルローターを用いて、室温で下記のいずれかの条件で遠心する。
    遠心力(×g)時間(分)備考
    250020推奨条件
    160030お使いの遠心機が2500×gに対応していない場合の代替条件
    110030
       メカニカルセパレーターが、血漿と細胞成分を隔てるようにチューブ中程に移動したことを確認する。
    注:30°または33°のアングルローターは、十分な遠心力がかからずメカニカルセパレーターが下がらない可能性があるので使用しないでください。
  5. 血漿の凍結保存には、マイクロチューブ等に分注して保存する。
    Ex. クライオバイアルに0.5~1.0mLずつ小分け分注し、-70℃で凍結保存する。

* 検体を輸送する場合は、ステップ4で遠心した後の採血管をそのまま輸送することができます(BD™ P100採血管のままでの凍結は厳禁です)。


データ

(1) BD™ P100による血漿タンパクの保存状態

BD™ P100とEDTA採血管のTime 0ゲルプロット比較(1000~2400 m/z、被験者8名)

BD™ P100とEDTA採血管のTime 0ゲルプロット比較(1000~2400 m/z、被験者8名)
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≪方法≫
1.8名の被験者から、BD™ P100およびEDTA真空採血管に採血を行った。
2.採血後、10分以内に室温、2500×gで15分間遠心し、血漿を得た。
3.血漿はマイクロチューブに移し、マススペクトロメトリー分析用とするか、または後で分析するために−80℃で保存した。
4.血漿からペプチドを精製し、MALDI-TOF-MSで分析した(測定レンジ800〜3200 m/z)。

≪結果≫
赤色枠の部分・・・・EDTA採血管に比べてBD™ P100で得られた血漿サンプルのほうが、ペプチドがより安定している
黄色枠の部分・・・・採血後、検体をただちに処理した(Time 0)にも関わらず、EDTA採血管ではタンパクの分解が進んでいることが分かる


(2) BD™ P100で採取した血漿で観察されたペプチドの高い安定性

BD™ P100とEDTA採血管のTime 0ズームプロット比較(1700~2050 m/z、被験者2名)

BD™ P100とEDTA採血管のTime 0ズームプロット比較(1700~2050 m/z、被験者2名)
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赤矢印で示したピークは、BD™ P100がプロテアーゼ阻害剤によって血漿ペプチドをより効果的に安定化させていることを示している。いずれの被験者においてもEDTA採血管のズームプロットでは、これらのピークが見られない。


FAQ


BD™ P100の有効期限と推奨される保存方法は?

有効期限は製造後1年間、保存温度は4〜25℃です。


BD™ P100には、どんなプロテアーゼ阻害剤が含まれていますか?

プロテアーゼ阻害剤カクテルの内容は公開されておりません。カクテルはヒト血液用に最適化され、血漿中に含まれるタンパクの広い範囲をカバーするデザインになっています。


なぜプロテアーゼ阻害剤が必要なのですか?

血漿プロテオミクス分野では、血漿の採取や保存に際してのタンパク劣化が課題と言われています。正確な分析を行うには、そのようなタンパク劣化による分析前のサンプル変化やバラつきを最小に抑えることが必要です。

BDでは、プロテアーゼ阻害剤を用いた血漿と用いなかった血漿で多くの比較Studyを行い、ポスターやジャーナルで発表しています。

本ウェブサイトの「関連資料」も合わせてご覧ください。


BD™ P100では、ゲルではなくメカニカルセパレーターを採用しているのですか?

メカニカルセパレーターは、血漿と細胞成分との間に強固なバリアを築きます。これにより、ダウンストリームプロテオミクス解析に適した高いクオリティーの血漿を得ることができます。また、遠心後のチューブを輸送する際に、細胞成分が血漿に混入するのを防ぐことができます。


分離後の血漿の取り扱いはどのようにしたらよいですか?

以下は一例です。

血漿の小分け分注および保存
クライオバイアルに0.5〜1.0mLずつ小分け分注し、−70℃で凍結保存

血漿の輸送
クライオバイアルに小分けしたものを−70℃で凍結し、ドライアイスで輸送する

凍結融解
凍結-融解の操作は、1回だけにとどめることをお勧めします



関連情報


製品リスト

カタログ
番号
製品名 キャップタイプ
/カラー
ラベル 採血量 出荷単位 統一商品
コード
366448 BD™ P100 BD ヘモガード™/透明・赤 プリラベル プラスチック 24本/箱 (6本入りアルミパック×4袋) 555414635