結核菌薬剤感受性検査用試薬「ミジットシリーズ ピラジナミド」新発売
結核の最適な治療薬の決定をより迅速に
2002/06/12
※プレスリリースは発表時のものを掲示しております。発表後、内容に変更がある場合がありますのでご注意ください。
バクテック® MGIT™960結核菌薬剤感受性検査試薬にピラジナミド(PZA)が新たに加わりました
日本BD(日本べクトン・ディッキンソン株式会社、本社所在地:東京都港区赤坂8-5-26、代表取締役社長:レックス・バレンタイン)では、結核菌薬剤感受性検査用試薬「ミジットシリーズピラジナミド」を6月10日より発売することになりました。これは全自動抗酸菌培養・測定システム「バクテック®MGIT™960」(※1.)に使用する結核菌薬剤感受性検査用の試薬で、今年2月に先行発売した4試薬(※2.)に新たに加わるものです。この「ミジットシリーズピラジナミド」試薬の登場で、適切な結核治療薬の決定の幅が広がることが期待されます。
結核は、その感染の確認から完治に至るまで長期の治療が必要となる感染症です。その間、耐性菌の発現を防ぐ目的で一般に複数の薬剤投与が行われます。治療に効果のある薬剤を特定するのが薬剤感受性検査であり、日本では1980年より初回(未治療)肺結核の標準化学療法として4薬剤(※2.)の使用が推奨されてきましたが、1996年からピラジナミド等の抗結核薬も使用されるようになりました。結核患者への適切な治療法を決定する上で、また多剤耐性菌の出現を防ぐ為にも有用かつ必須のものです。
※1. 添付資料「バクテック®MGIT™960」をご参照ください.
※2. ストレプトマイシン(STR)、イソニアジド(INH)、リファンピシン(RIF)、エタンブトール(EMB)の4種類
結核菌検査全工程をBDがサポート
結核の検査には、検体の採取から分離培養を経て薬剤感受性検査に至るまで、数多くの工程があります。従来の固形培地を用いた培養方法では、結核菌の分離・培養に4週間以上かかり、その間の二次感染および耐性菌出現のおそれがありました。米国BDは、液体培地を用いて分離培養するバクテック®460TB を開発、1980年より販売し、結核菌の分離・培養期間を約2週間に短縮化しました。その後、放射性物質を用いないより安全を重視したバクテック® MGIT™960を開発し、日本においても1998年より発売し、迅速抗酸菌自動検出システムとして広く利用されています。
結核菌の分離・培養後、治療薬を決定する薬剤感受性検査では、結核菌薬剤感受性検査試薬の発売を今年(2002年)2月より開始し、従来マニュアルで行われていた薬剤感受性検査もバクテック®MGIT™960を使用して自動で行うことが可能となりました。この結核菌薬剤感受性検査試薬の発売で、BDが結核の検体採取から治療用薬剤決定までの全工程をトータルにサポートする体制が整いました(※ 工程については、次ページ「結核菌検査の手順」をご参照ください)。
今回のピラジナミド感受性検査試薬の発売により、薬剤感受性検査の試薬が5種類に増えたことで、個々の患者さんにより適した治療薬を、迅速に決定する体制となりました。
概要
体外診断用医薬品
バクテック®MGIT™960結核菌薬剤感受性検査用試薬
ミジットシリーズ ピラジナミド
承 認 年 月 日 :2002(平成14)年 1月 25日
医薬品承認番号 :21400AMY00036000
販 売 名 :ミジットシリーズ ピラジナミド
発 売 開 始 日 :2002(平成14)年 6月 10日
検 査 項 目 :D022 抗酸菌薬剤感受性検査(培地数に関係なく)
結核菌検査の手順
結核の治療を開始するためには、検体の採取から分離・培養を経て薬剤感受性試験まで様々な工程があります。BDでは、全自動抗酸菌培養・測定システム「バクテック®MGIT™960」を用いることで全工程をトータルにサポートする体制が整いました。
ピラジナミドについて
ピラジナミドは1952年に初めて臨床応用された薬剤です。1980年代に入り、初期の2ヶ月間イソニアジド、リファンピシンに加えることにより治療期間を6ヶ月に短縮できることが明らかになりました。日本では1996年に標準化学療法して認定され、現在この治療法で全結核患者のおよそ半数が完治しています。
薬剤感受性検査においては、培地のpHの調整が必要な上、そこで結核菌が発育しにくいことから固形培地での検査が困難でした。液体培地を用いるバクテック® MGIT™960によって検査が容易になり、患者さんに対して適切な薬が迅速に決定できるようになりました。
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