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BD Stem Cell Enumeration Kit システム

フローサイトメトリー法による造血幹細胞(CD34陽性細胞)絶対数カウントのための試薬キット製品システムです。専用解析ソフトウェア、テンプレートを無償でご提供します。

BD バイオサイエンスは、ISHAGE(国際血液療法・移植学会、The International Society of Hematotherapy and Graft Engineering)によるCD34陽性細胞絶対数測定に関するガイドラインが提唱される前に、フローサイトメーターの臨床アプリケーションとして、世界で初めて、独自にCD34陽性造血前駆細胞の絶対数測定システムProCOUNTを開発し、長年に渡りGolden Standard として提供しています。
このProCOUNT Kit のノウハウを引き継ぎ、より最近のニーズに合った、サンプル中の死細胞を解析から除外するための試薬、7AADを組み込んだ試薬システムをキット化しました。
※キット品ではなく、単品製品による使用システムについては、造血幹細胞数測定システムをご参照ください。 



特徴

  • ISHAGEガイドラインに準拠したプロトコール
    国際血液療法・移植学会(The International Society of Hematotherapy and Graft Engineering;ISHAGE)は1996年、末梢血およびアフェレ−シス産物中のCD34陽性細胞のフロ−サイトメ−ターによる迅速かつ高感度な方法を評価するためにStem Cell Enumeration Committeeを編成し、同年ガイドラインを作成しました。BD SCE Kit は次のガイドライン項目について準拠しています。
  • CD34 モノクローナル抗体: Class II またはIIIのクローンを使用
    --- CD34 PE のクローン, 8G12h はクラスIIIのクローンです。
  • 非特異染色細胞を解析から除外するために、CD45を同時に染色する。
    --- CD45 FITC/CD34 PE のカクテル試薬、CD45 bright+ CD34+ 細胞を解析から除外し、CD45 dim のみのCD34+ 細胞を検出します。
  • 死細胞による非特異染色細胞を解析から除外するために、7-AAD などの核染色剤で死細胞を確認し、解析時に除外する。
    --- 予め濃度調整された7AAD試薬を添加し、死細胞を検出します。
  • 内部標準ビーズ同時測定による絶対数の算定
    (従来のCD34陽性細胞比率に血球カウンターによる白血球数を乗じて算出するデュアルプラットフォームから、シングルプラットフォームへの推奨)
    --- TruCOUNTチューブによる絶対数測定システム
    ※フローサイトメーター測定用チューブに予め既知数の蛍光ビーズが凍結乾燥ペレットの形状でセットされています。検体を正確に添加し、試薬および赤血球溶血剤を加え反応させます。そのまま洗浄せずに、均一になるように攪拌し、フローサイトメーターにセットし測定します。CD34陽性細胞カウント数とTruCOUNTビーズのカウント数により、絶対数を算出します。

    絶対数換算式:
    CD34陽性細胞絶対数 cells/μL=
     CD34陽性細胞カウント数  x  TruCOUNTチューブ内全ビーズ数 
    TruCOUNTビーズカウント数        検体量(100μL)



BD Stem Cell Enumeration Kit システム製品概要

BD Stem Cell Enumeration Kit製品画像

BD Stem Cell Enumeration Kit  50テスト用
カタログ番号:344563
希望小売価格:89,000円
<キット構成品>
・BD Stem Cell reagent(CD45/CD34)
 CD45 FITC(クローン; 2D1)
 CD34 PE(クローン; 8G12)
・7- aminoactinomycin-D(7-AAD)試薬
・10 x 塩化アンモニウム溶血剤
・BD Trucount チューブ 50本

BD™ Stem Cell Enumeration Template for BD CellQuest™ and BD CellQuest Pro Software(CD-ROM)
カタログ番号:648089
※BD FACSCalibur フローサイトメーターをご使用の場合は、データ取り込み・解析テンプレートを無償でご提供します。

BD™ Stem Cell Enumeration Application Module for BD FACSCanto™ Clinical Software(CD-ROM)
カタログ番号:650148
※BD FACSCantoII フローサイトメーターをご使用の場合は、自動データ取り込み・解析、ソフトウェアBD FACSCanto Clinical Software の無償アップグレードをご提供します。



サンプル調製方法

  • BD TruCOUNTチューブを用意し、検体名、検体番号などをラベルします。
  • BD Stem Cell Reagent 20μL,および7AAD試薬20μLを BD TruCOUNTチューブのビーズペレットに触れないように、リテイナー上部の位置に添加します。
  • 検体100μLを精度調整されたピペットを用い、正確に加え、穏やかにvortexで攪拌します。
    ※リバース式ピペッティングを推奨しています。
  • 室温、暗所で20分間インキュベーションします。
  • 10x塩化アンモニウムを精製水で10倍希釈したものを、2 mL加え、穏やかにvortexで攪拌します。
  • 室温、暗所で10分間インキュベーションします。
  • すぐにアイスバスに入れ、1時間以内に測定します。



機器セッティングのポイント

◆ 3カラー測定用蛍光補正
FACSシリーズフローサイトメーターをご使用の場合

  • BD FACSCalibur の場合は、FACSComp のアッセイモード Lyse No/Wash によるCompensation 値を使用
  • BD FACSCanto の場合は、Canto Clinical Software のsetup Lyse/No Wash によるCompensation 値を使用
その他フローサイトメーターをご使用の場合
  • CD4など、汎用されているFITC、PE標識抗体による単染色サンプルと7AAD染色サンプルを用いて、マニュアルあるいは自動計算プログラムにより蛍光補正値を設定。

◆ Threshold の設定
CD45 FITC パラメーターにThresholdを設定します。
通常、Threshold はFSC(前方散乱光)に設定しますが、CD45FITC/SSCプロットを作成し、サンプルを流しながら、赤血球溶血後、洗浄しないために大量に混在しているデブリ(CD45陰性)をCD45 FITCパラメーターによるThresholdで削除します。その際、CD45が弱く染色しているCD34陽性細胞が削除されないように注意して設定します。



解析方法のポイント

◆ 取り込み最終イベント数の設定:
CD45陽性白血球75000イベント あるいは CD34陽性細胞カウントが100になるまで取り込みます。

◆ CD34陽性細胞カウントのためのゲーティングストラテジー
(1) CD34 PE / SSC プロットで CD34陽性細胞をゲーティング
(2) CD34+CD45+brightの非特異染色細胞、CD34+7AAD+の死細胞による非特異染色細胞を、(1)のCD34陽性細胞のゲートから削除します。 
(3) さらに散乱光プロットFSC/SSCで、赤血球デブリの位置にあるCD34+細胞を削除します。

左:BD FACSCalibur CellQuestPro Software による解析例、右:BD FACSCantoII Canto Clinical Software による解析例