司会:山本 正浩 日本べクトン・ディッキンソン株式会社
演者:寺村 哉 先生 JNC株式会社 横浜研究所
衛生環境が時代とともに良くなり、食中毒事故は年々減ってきております。しかしながら、カンピロバクターによる食中毒は減るどころか一年を通して多く発生しており、今や検出される食中毒菌で一番多いのが現状です。食品検査ではISOが提唱する活性炭入りのCCDAが第一選択分離培地として一般的になっています。また、日本でもISOと同様にCCDAが第一選択培地として推奨されております。今回ご紹介できる「新技術を利用したカンピロバクター選択分離培地」は、従来から使用されているCCDAの特徴でもある黒い色、またスキローやブレイザー処方の赤い色の培地ではなく、CCDAと同様の処方でありながら培地が透明でコロニーの認識がし易いだけでなく、CCDAなどの従来の選択分離培地と同等以上のパフォーマンスを有する培地に仕上がっております。日々の食品検査に従事される方には視認性の向上等で貢献できる全く新しい培地の登場です。