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メディカルエラーの防止

1970年代に米国で医療分野に導入されたリスク・マネジメントの手法は、当初は補償や損害賠償による経済的打撃を減らすことに重点が置かれていましたが、近年は医療に内在する不可避なリスクを管理し、いかに患者の安全を確保するかということに重点が移ってきています。
BDは、「リスク・マネジメント」すなわち「医療安全管理」という観点から、医療過誤を防止するという大きな課題に取り組み、安全な医療をサポートしたいと考えています。

PICC(ピック)について

事故や感染の危険性が少ない「PICC(ピック)」とは?

「PICC」とは、Peripherally Inserted Central Catheterの頭文字で「ピック」と読まれ、日本語では、末梢穿刺中心静脈カテーテルと一般的に表現されます。


● 中心静脈カテーテルは、通常、頚部や鎖骨下、大腿部などの静脈を穿刺して挿入されますが、「ピック」は、その名の通り、前肘窩の橈側および尺側皮静脈などの末梢の血管から穿刺して、先端が中心静脈に留置されるカテーテルです。


● 「ピック」は、最近報道されている死亡事故などの原因となった頚部や鎖骨下を穿刺して挿入される中心静脈カテーテルを、より安全に挿入し、さらに、挿入後の感染の危険性を低減させることができると報告されており、中心静脈カテーテルを挿入される患者様にとって多大なメリットが期待されています。


● 日本では、まだまだピックは普及していませんが、アメリカでは、中心静脈カテーテルの16%(約143万本)において、ピック(末梢穿刺中心静脈カテーテル)が使用されています。