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静脈炎の観察と記録

静脈炎は血流感染の原因になる危険性があるため、静脈炎の程度を正確に観察し記録する必要があります。

静脈炎のスケール(※INS:輸液看護師協会 輸液看護基準2006より)

0    =臨床的徴候は認められない
1+   =刺入部に、発赤(疼痛の有無は問わない)あり
2+   =刺入部に「発赤及び/もしくは腫脹」を伴う疼痛あり
3+   =刺入部に「発赤及び/もしくは腫脹」を伴う疼痛あり、赤い索条、索条硬結が触知可能
4+   =刺入部に「発赤及び/もしくは腫脹」を伴う疼痛あり、赤い索条、長さ1インチ(=2.54?)以上の索条硬結が触知可能、排膿あり 


●静脈炎の発生率は次の計算式を用いますが、5%以下に押さえることが必要です。

静脈炎の発生件数 ÷ 末梢静脈カテーテルの総数 ×100 =%末梢の静脈炎発生率


●1+もしくは、それ以上の段階の静脈炎は、必ず医師もしくは適切な管理者に報告し、施設の取り決めや手順に従って「異常発生報告」として保存されることが望ましいとされています。

静脈炎のスケール