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BDインサイト オートガード™の特徴と有用性


カテーテル素材


バイアロン(特殊ポリウレタン)製カテーテル

FEPポリマー(フッ素樹脂)製カテーテル

バイアロン v.s. FEPポリマー
●10余年の歳月をかけて開発したカテーテル専用素材バイアロンは、添加物や触媒を一切使用していません。

●バイアロンを血管走行に従って変形し、器械的刺激を少なくするため、血栓形成や静脈炎の発生を軽減します。

●しなやかで復元力に優れたカテーテルは、留置中の屈曲等のトラブルを軽減します。

●強靭な材質はカテーテルの肉厚を薄くすることを可能にし、スムースな穿刺とより多くの流量が得られます。

●X線不透過ストライプは万一の損傷などに速やかに対応します。


国立大学医学部附属病院感染対策協議会 病院感染対策ガイドライン 【第2版】 平成15年8月より

2.1 カテーテルおよび留置部位の選択
1 FEPポリマー製またはポリウレタン製のカテーテルを使用する(A l)

Maki※1らはFEPポリマーとバイアロン(ポリウレタン)についてRCT(ランダム化比較試験)を行い、感染率は両群で差がなかったが、静脈炎の発生率はポリウレタン製カテーテルが30%低率であったことを報告している。 


参考文献※ 1:末梢静脈輸液療法中に見られる静脈炎発症の危険因子 D.G. Maki et al, Annals o Int. Med. 1991; 114:845-854

安全装置


穿刺後、カテーテルを血管内に挿入

カテーテル内に穿刺針が挿入されている状態で作動ボタンを押す

セーフティバレル内に穿刺針を収納
●カテーテル挿入後、ボタンを押すと穿刺針が自動的にセーフティバレル内へ引き込まれます。

●カテーテル留置後の抜針から廃棄までの針刺し損傷防止対策として有用です。

●穿刺針が引き込まれ、針先がカバーされると安全でコンパクトに廃棄する事が可能です。

カテーテル先端技術


バイアロン製カテーテル BD Insyte Autoguard™

FEPポリマー製カテーテル
カテーテルを薄く加工し、穿刺針との段差を少なくすることで、穿刺時の痛みを緩和すると同時にカテーテルめくれのリスクを減少させます。また穿刺針の刃面基部とカテーテルの距離「ライディスタンス」の適正化により、穿刺針による血管後壁貫通リスクや、カテーテル先端部のダメージを軽減します。

BD インサイト オートガードの特徴

側孔:カテーテル上での血管確保のイメージ画像
側孔:カテーテル上での血管確保の確認を可能としました
●通常のタイプ(翼なし、翼付き)に加え、未熟児・新生児領域にも対応可能なBDインサイト(N)オートガードのカテーテル長は14mmで細血管に適しています。

●BDインサイト(N)オートガードおよびBDインサイトオートガード22G、24Gの穿刺針は、穿刺針に設けられた側孔により、血管確保時のフラッシュバック(逆流)がカテーテル上でも確認できます。

2004年5月より、BDインサイト オートガード20G、カテーテル長30mm(カタログ番号 381434の1規格のみ)にも側孔が設けられました。

BD インサイト オートガードの有用性

●日本国内外の文献や使用評価において、インサイトオートガードの導入によって針刺し損傷が減少したなどの報告があります。

関連情報

BD インサイト™ オートガード™ 針刺し損傷防止機構付き静脈留置カテーテル

カテーテル留置後、作動ボタンを押すとセーフティバレル内に穿刺針が収納され、廃棄まで針刺し損傷や体液・血液の曝露の機会を減らします。カテーテル専用素材のバイアロン(特殊ポリウレタン)を使用し、生体適合性に優れ静脈炎の発生率を低減させます。