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日本臨床検査自動化学会第 50 回大会 ランチョンセミナー14

開催地 兵庫
会場 第Ⅳ会場
神戸国際会議場 4階 401+402
開催日時 2018年10月13日(土)12:00-12:50
備考 本セミナーは整理券制です。
配布場所:神戸国際会議場 1階「大会総合受付付近」
配布時間:10 月 13 日(土)7:30 ~10:00
※整理券の有効時間セミナー開始5分後までとさせていただきます。

共催:日本臨床検査自動化学会 第50回大会/日本ベクトン・ディッキンソン株式会社

感染症領域POCTを活用するための基礎知識

座長:栁原 克紀 先生 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・診断学分野教授
演者:大塚 喜人 先生 亀田総合病院 臨床検査部長

近年、患者満足度向上の一方で医療費の節減、診断の効率化など医療経済の観点からも大きな変革の時期にある。また、臨床検査はこの半世紀の間に益々普及し、正確性、精度向上、多様化にともない中央化、自動化が進み小回りが利かなくなってきてしまった点も否めない。そこで、1990年代よりPOCT(point of care testing)が医療界に認識され、血糖測定のみならず、その他の血液検査、感染症領域の検査が次々と開発された。
A群溶連菌迅速診断キットをはじめ、インフルエンザ抗原検査、マイコプラズマ肺炎迅速診断検査、肺炎球菌尿中抗原検査などは、その代表的存在で多くの製造会社が存在する。このような感染症領域のPOCT検査キットは、「いつでも、どこでも、だれでも簡単に検査できる」という印象を与えており、医師、看護師をはじめ様々な職種の医療従事者がその検査にあたっているのが現状である。
感染症領域の迅速診断検査は、患者検体を採取するところからが重要で、可能な限り診断的価値の高い検査材料を採取しなければならない。そのためには少なくとも感染症の基本的知識の基に、採取時期、部位、方法、手技には注意が必要である。また、血液、尿などから抗原や抗体を検出する方法については感度・特異度をも認識し、その結果のみを鵜呑みにすることなくピットフォールの存在を理解しなければならない。本セミナーでは臨床検査技師として感染症領域POCTを活用するために最低限必要な基礎知識を整理し、検査の実際のポイントも含めて、感染症検査に関する解説をしたい。