1-1. 感染症ってなに?

BDダイアグノスティックス学術情報部

感染症ってなあに?

細菌、ウイルス、原虫などの病原体(悪さをするバイキンのことです)がからだの中へ侵入して増え、咳や発熱、下痢などの症状がでることを言います。

罹(かか)っても症状が現れずに、病原体が消滅して終わってしまうもの(*不顕性感染;ふけんせいかんせん)もあれば、感染した病原体に特有の症状を示し、手当をしても悪化して死亡するような感染症もあります(**顕性感染;けんせいかんせん)。更に、健康であれば気にすることのない菌でも、病気で抵抗力の弱っている時などは、これらに感染を起こしてしまう場合があります(***日和見感染;ひよりみかんせん)。

ところで、感染症は感染する経路と、原因となる病原体で、先ず大まかに分けることができます。また、感染症予防法と言う法の下での分類もあります。
*不顕性感染(ふけんせいかんせん)
細菌やウイルスなどの病原体がからだの中に侵入して増えるが、病気の症状を示すことなく、知らない間に免疫ができてしまうような感染のしかた。

**顕性感染(けんせいかんせん)
細菌やウイルスなどの病原体がからだの中に侵入して増え、特有の、病気の症状を示す感染のしかた。免疫ができて治ってしまうこともあるが、悪化して死亡することもある。

***日和見感染(ひよりみかんせん)
人間や動物の皮膚、粘膜(口の中や腸の表面など)の表面は、通常無害、病原性のない菌で覆(おお)われているが(正常細菌叢)、からだの抵抗力が落ちるとこれらが悪さをしたり、また健康な時には存在しない菌、カビに感染したりすることもある。