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従属栄養細菌とは

有機栄養物を比較的低濃度に含む培地を用いて低温で長時間培養したとき、培地に集落を形成するすべての菌をいう。本来、水中には、自然の水環境を生息場所としている多数の細菌が存在し、これらは有機炭素濃度が数mg/L以下といった低有機栄養環境下で生息しているため、それらの環境に適応して微量の有機物を利用できる能力を獲得している。したがって、一般細菌試験で用いられる標準寒天のような高濃度の有機栄養を含む培地では増殖できないか、あるいは増殖できたとしても集落を形成するほどには増殖できないものが多い。
(上水試験方法2001年版、2001、日本水道協会抜粋)

R2A寒天培地のコロニー所見


試料:RO水
試験方法:平板表面塗抹法
培養温度:25℃
培養日数:7日間