'); }else if(navigator.userAgent.indexOf('iPad') > 0 || navigator.userAgent.indexOf('Android') > 0){ document.write(''); }; //-->
翼状針による針刺し0を維持するための戦略
座長:大西 宏明 先生 杏林大学医学部 臨床検査医学
演者:岡田 恵代 先生 公立大学法人 大阪市立大学医学部附属病院 感染制御部 近年、様々な安全装置付き針刺し防止器材が開発され、多くの施設で使用されている。安全装置には、使用者が自分で作動させるActiveタイプと自動的に作動するPassiveタイプがある。Activeタイプは、作動に数段階のステップがあるためPassiveタイプの方が針刺しリスクは低くなるがコストが高い傾向にある。 当院は、2017年にActiveタイプの安全装置付き翼状針による針刺しが増加したため、Passiveタイプを導入した。コストの関係上、院内全体の変更を断念し、針刺し事故のほとんどを占める病棟・外来のみで導入することとした。院内にActive・Passive両方のタイプが存在するため、使用者が混乱しないように、全職員に導入目的や使用方法を教育し、Passiveタイプ翼状針による針刺し事故は「0」となった。器材変更でコストは増加したが、今後も針刺し0を維持することができれば費用対効果は大きいと言える。 導入から2年半、現在も「0」を維持しているが、これは安全装置の作動が簡単なだけでなく、使用者が正しく使用できるように教育を継続していることも有効と考える。導入当初は、全職員対象に教育を行ったが、現在は動画研修やICTラウンド時のミニレクチャー等、使用者に合わせた効率的な方法で教育を行っている。本セミナーでは、器材導入の経緯を風化させず、正しく使用するための教育の工夫について紹介する。 |