デジタルパルス処理において、AreaとHeightの計算は図1のようになります。よって、両者のプロット表示上の位置は異なります。
この表示上の比率を調整する係数が、Area Scaling Factorです。Area Scaling Factorの調整により、AreaとHeightの表示位置をそろえる事ができます。これは両者 のダイナミックレンジ (測定範囲) をそろえる意味でも非常に重要です。
両者の測定範囲が合っていない場合、右のプロットのようにシグナル強度の検出においてSaturation (飽和) を起こしている場合があります。
上のプロットはAreaとHeightを比較した例です。Areaではプロット上に表示されていますが、Heightでは測定範囲よりス
ケールオーバーしています。
Heightがスケールオーバーしているということは、検出強度がSaturationしている状態です。この場合、Areaがプロット上で測定範囲にあったとしても、パルスの検出が頭打ちであり、
正確な測定結果を得ることはできていません。