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Compensationの調整(2)

マルチカラーでの測定においては、各蛍光色素の特性を考慮し、適切に測定系を組むことが必要となります。

PerCP-Cy5.5やPE-Cy7, APC-Cy7など長波長領域では自家蛍光がほとんどなく蛍光強度が弱いため、ネガティブ領域が薄く見える特性があります。

また、PE-Texas RedやPerCP-Cy5.5、Alexa700など、蛍光が大きく重なる領域や複数のレーザーで励起される蛍光色素の場合には、蛍光補正の値が高くなります。

マルチカラーでの測定においては、蛍光色素の励起特性や蛍光スペクトル、蛍光強度、および、適切なネガティブコントロールとポジティブコントロール、PMT検出感度や互いの抗原の強度のバランス、タンデム色素におけるロット間差、自家蛍光などをあらかじめ検討する必要があります。