送液と液量センサー
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液滴形成におけるSweet Spotの機能

Sweet Spot:は、Drop1およびGapの値を一定に保ち、自動で液滴形成が開始されるBreakoff Pointの位置を維持します。目的細胞に荷電をかける上で、常時一定な液滴形成位置が維持されることは、高精度のソーティングにおいて必要不可欠な条件となります。

Sweet Spotは、液滴形成の画像を600 Pixelで画像解析し、Drop1とGapの位置をTarget valueの値で維持するように、自動で振幅幅(Amplitude)の調整を行っています。

Breakoff Point:連続した水流の最下部。水流が液滴に変わる液滴形成位置の起点を示します。

Drop1:1滴目の液滴の中心位置となります。Drop1の値は、ノズルごとに異なりますが、同一のノズルでは前回の設定とほぼ同じ値となります。Drop1の値は、送液開始後、30分ほどで安定します。

※ Drop1の変動は、±10 pixelまでの差は許容されます。それ以上の場合は値を再入力します。また、室温の大きな変動はDrop1の値に影響します。

Gap:Breakoff pointとDrop1との間隔となります。Gapの値が増減すると液滴形成の位置が変わります。ソーティング中はGap±3以上に変動が起った際には、ソーティングが停止します。

Ampl:Amplitude 振幅幅であり、振幅幅の値の増減によりBreak off PointとDrop1の位置を調節します。Sweet SpotがOnの際には、Drop1とGapを基準にして自動でAmplの値が調整されます。

Freq:Frequency 振動数(kHz)であり、液滴形成数を示します。基本的には初期設定を使用しますが、目的に応じた変更は可能です。

Attenuation:振幅幅の粗調整を行います。Onにすると振幅幅が減衰されます。70micronモードではAttenuationをOffにします。85,100,130micronモードでは、個々のノズルに応じた切り替えが必要です。
AttenuationのOn、Off

Laser hit point:細胞の解析が開始される基準点となります。

Drop Delay:Drop Delayは、Laser hit pointで認識された細胞が水流中を流れ、Breakoff Pointまで到達するまでの時間を示します。ソーティングにおいては、このDrop Delayを基準に目的の液滴に荷電をかけていきます。